マンション7階で、自作の太陽光発電システムを使っています。※
意外とできちゃう、マンションdeソーラー。
※引っ越したため、マンションで使っていたのは2020年3月までです。
太陽光発電は、選び方を間違えると、
動作がうまくいかない事例があります。
わがやは3年、このシステムで動いています。
そんな、安定動作中のわがや自作システムの紹介です。
災害時のサブ電源として、日々の電気代の補助として、
気になっていた太陽光発電。
でも、やってみるにはちょっと高いし・・・
マンションだから、うちでは無理・・・
そう思っていました。
3年ほど前のある日のこと、
夫が「余っているバッテリーがあるのでオフグリッドを試したい。ソーラーパネル買う。」と言い出しました。
我が家はマンション7階。
夫はやると言ったらやる。
「置けるの?」
「どう使うの?」
「値段が高いんじゃないの?」
「どれくらい発電できるの?」
そんな疑問を持ちながらソーラーパネルのある生活が始まりました。
今は、「おいてよかった」と思っています。
マンションでソーラー発電。使い心地は?どんないいことがあったのか。
2020年1月の我が家では、一部にソーラーシステムからの電気を使っています。
- 携帯電話の充電
- 携帯バッテリーの充電
- ノートパソコンの充電
- プリンターの電源
冷蔵庫につかってみたり、
エアコンにつかってみたりもしました。
現在は、「電気が途切れてもいいものに使う。」
という方針で運用しています。
我が家では、100Wパネル2枚を設置していますが、まだまだ電気代で元はとれていません。
設置費用 約10万円。 1か月で作れる電気は¥200 くらい。(※2020年の電気代ベース)
元をとるためには、10年ほどかかります。
全ての電気を、電力会社に頼っていない安心感ができたから。
「普段も使える、もしもの備えができる」
これが、自宅で自作ソーラーシステムを作る、メリットです。
我が家のマンションソーラーシステムの全貌紹介
はじめは知らなかったのですが、
ソーラー発電システムを快適に使うためには、ソーラーパネルだけあってもだめなのです。
必要なものは、ソーラーパネル、コントローラー、バッテリー。
あったほうが便利なのが、インバーター。
です。
型番、価格一覧
ソーラーパネル | 100W 単結晶 AT-MA100C ¥23000/ 2枚で。 |
---|---|
配線 | ソーラーパネル接続ケーブル 2SQ 10m ¥5,091 VFF 2.0SQ(丸型圧着端子加工代込み)1m ¥1,112 |
バッテリー | ACデルコ ディープサイクルバッテリー ボイジャー MF27MF(105Ah) ¥33,686 / 2個セット |
インバーター | 正弦波インバーター DENKYO SK350-112 ¥21,959/1個 |
お店の理念に共感し、蓄電システムドットコムで購入しています。
ソーラーパネル
現在、100Wのパネルを2枚置いています。
風でばたついたりしないように、
ベランダの手すりに固定してあります。
固定方法は、耐候性のあるタイラップ(プラスチックの留め具)です。
パネルの向き、どう決める??
ご存知、太陽の高さや日照時間は、季節によって変化します。
パネルの角度をどう選ぶか。
最大性能を狙うのであれば、季節ごとに角度を変え、
時間によって太陽を追従するのがベストですが、面倒くさい。
冬と夏の最適角の間にしてみたり、
水平にして置いてみたり、
垂直にしてみたり。。
わがやの結論は、「垂直設置で十分つかえる」「角度が選べる設置場所があれば、冬に合わせる」です。
理由は、
・垂直だと、ベランダの手すりに固定しやすい。
・夏:垂直にするとパネルに太陽光が当たりにくくなるが、
そもそも日照時間が長い。
当たりすぎてもパネルの温度が上がり、フル性能が出ない。
垂直に設置してもフル性能の80%ほどが発電できていた。
・冬:太陽が低いので、垂直でもフル性能の80%ほどが発電できる。
・垂直以外の角度が設定できるのならば、冬に合わせれば良さそう。
配線
(左)ソーラーパネルとチャージコントローラーをつなぐ配線
ソーラーパネル接続ケーブル 2SQ 10m ¥5,091
(中)チャージコントローラーとバッテリーをつなぐ配線
VFF 2.0SQ(丸型圧着端子加工代込み)1m ¥1,112
(右)バッテリーとインバーターをつなぐ配線は、インバーターに付属のものを使用。
エアコン穴?から室内へ配線を入れています。
チャージコントローラー
ソーラーパネルからの電力を、バッテリーが充電できる状態に変換するものです。
バッテリー
12V系のバッテリーを使っています。容量は1.2kWhが2個で、2.4kWh。
ソーラーパネルで発電した電気をためるところです。
発電したものを即使うだけならばいりませんが、発電量は変動しますし、安定した電力を使うにはバッテリーを介するほうが得策です。
鉛バッテリーの容量は、重さにほぼ比例します。
腰痛の夫の代わりに、39歳♀の私が動かしました。重かった。
インバーター
バッテリーからの電気を、コンセント家電で使えるようにするものです。
バッテリーから配線を出しても、
コンセントにさして使う電化製品は使えません。
なぜなら、バッテリーの電圧は、12V 直流。
コンセントの電圧は、100V 交流 と、違うからです。
(よくわからない人は、ふーん違うんだと思ってください)
予算が許すのであれば、インバーターをつけるのがオススメです。
インバーターがなくても使える電化製品はありますが、
とても限られてしまいます。(シガーソケットで動くもの)
インバーターをつけることで、家の中の「コンセントで動く電化製品」が
ソーラーシステムで使えるようになります。
(※ソーラーシステム容量によっては、
電力不足で動かないものもあるので、ご注意を!
見分け方については、また記事にしますね!)
どれくらい発電できるのか?
発電量でみてみると
ソーラーシステムの発電量は、500Wh~600Wh/1日 (天気がいい日)
我が家の電気使用量は、1ヶ月 250~300kWh
自給率でみてみると
自給率に換算してみましょう。
1ヶ月毎日晴天だったとすると、電力自給率 5%。
実際には、天気が不安定なので、 2%くらいです。
電気代にしてみると
電気代換算してみると、 1kWh 25円の場合、1か月で換算しても、375円です。
全然、元はとれません。
導入費用をおさえるには
夫セレクト基準は、「性能が着実にでて、いろいろ使えるもの」。
費用が割高です。(やめてほしい)
高いよ!と苦情を言ったところ、
「安いものは、安い理由がある。
アタリが来ればいいけれど、書いてある通りの性能が出ない可能性が高い。
半額で性能半分のものではだめでしょう。」
安いなりのデメリット・リスクがあるので、
費用と、どこまで求めるのか で選びたいですね。
トラブル体験談
大きなトラブルもなく・・と言いたいところですが、
2つの大きなトラブルを経験しました。
台風で、パネルが壊れた!
2018年、昨年の台風シーズン。
台風でパネルが破損しました。
敗因は、
柔らかいタイプのソーラーパネルを使っていたこと、
固定が甘かったこと。
そのため、風であおられてばたつき、割れました。
その後、頑丈なフレームがついているパネル(今使っているパネル)に変更。
取り付けはしっかりと。
その後の台風は大丈夫でした。
夏の温度上昇で充電が止まった!
夏は、ベランダの温度が上がります。
なんと、インバーターの耐熱温度(40度)をオーバーし、
充電がストップする事件がありました。
インバーターを変える(耐熱温度が高いものに変更)と
費用が発生するので、日が当たりにくい場所に移動しました。
なお、家の中にインバーターを置くと、
音が気になります。おすすめしません。
インバーターは、温度が高くなりすぎないところに置きましょう。
または、耐熱温度を考えて購入しましょう。日当たりが良いマンションのベランダでは、夏は40度を超えます。
そしてこれからの計画
古民家に引っ越したら、
家の中の電気系統を見直して、複数のソーラー系統でオフグリッド化したい。
オフグリッドでなくても一部ソーラーにして、電気ライフラインに依存しきらない
ライフスタイルにしていきたい。
そんな野望を持っています。