すソーラーフードドライヤー とは
ソーラーフードドライヤー とは、太陽熱を効率よく吸収して、ドライフードを作る装置です。
電気を使わない。でも晴れの日しか使えない。
そんなスローな道具です。
- ソーラーフードドライヤー、興味はあるけれど、持っていない。
- ワークショップで作った人の話は聞くけれど、どこでやっているの?
- 気になるけれど、ワークショップに行くほどでも・・
そう思っていませんか??
ソーラーフードドライヤー を手に入れる方法のひとつ、DIY
「ソーラーフードドライヤー をつくるワークショップ」は各地で開催されていますし、私もこれからワークショップを開催しようと、準備をしています。
でも、作ってみて、ソーラーフードドライヤー の原理を勉強して、
実感したことがあります。
すでに家にあるもので、ソーラーフードドライヤー は作れるのです!
あと、ワークショップで作るソーラーフードドライヤー は、大きい!
ここではAmazonダンボールと家にある材料を使った
ちいさなソーラーフードドライヤーの作り方
をご紹介します!(所用時間は1時間くらいでした)
※ダンボール製なので、あまり丈夫ではありません。
でも、壊れても、自分で作ったということは、自分で直せてしまうということですね!
道具と材料を集めよう
- Amazonダンボール(今回は、小さいサイズ。サイズが違っても大丈夫)
- ラップ(幅が広いほうがよさそうです。小さい幅のものしかなければ、2列にすればよいです。大丈夫)
- わりばし 3膳(足りなければ何か棒状のものや、ダンボールを切って代用でもよいかも)
- 黒い紙(今回は、折り紙。なければ、省略!)
- 水が漏れない、チャック式のビニール袋(今回は、ZIPLOCK。なければ省略!)
- 墨汁(なければ省略!)
- はさみ
- カッター
- のり
- ホッチキス
- マスキングテープ(セロテープでも,ガムテープでも)
- 糸
さあ、作りましょう
キモはなんだろう?
作り始める前に、ソーラーフードドライヤーづくりのキモをおさえましょう。
内部を黒くするのは、熱を効率よく吸収するため
太陽から放射されるエネルギーの吸収しやすさは、素材や表面の色によって異なります。
おおよそですが、白いものは 吸収率 0.1~0.2
黒いものは 吸収率 0.9~0.95 くらいです。
随分違いますね。
ソーラーフードドライヤー の内部を黒くしておくと、効率よく内部を温めることができます。逆に言えば、「効率が悪くてもよければ、黒くしなくてもよい」です。さらにスローな時間を堪能?することができます。
【参考】
色と素材違いで、太陽光による温度上昇の差を比較した実験をしているサイトです。
太陽光では、黒塗装がダントツの吸熱です。
https://www.hakko.co.jp/expe/expe1101.htm
乾かすために換気口をつける
ラップで蓋をすることで、暖かくなった空気を内部にためます。
それだけでは乾かないので、下と上に換気口をあけ、対流を利用して換気をします。
効率UPを追求するなら?
冷えにくいように、周囲に断熱層をつくったり、
太陽熱をためる部分(蓄熱部)をつくると、
さらに「貯めた熱をむだにしない」ことができます。
効率UPを目指すなら、ここまでやります。
・・・・では、作りましょう。
(1)ダンボールをカット
ハサミで、蓋を切り取り、写真のように横を斜めにカットします。
カッターで、前面下と、背面上に換気穴を開けます。
(2)内部に黒い紙を貼る
黒い紙を背面、側面、底に貼ります。はさみ、のり使用。
あら、途中で折り紙がなくなってしまいました・・・。
足りないときは、太陽光があたりやすい背面、側面、底面を優先して貼りましょう。
足らなくても、内部は温まります。効率が落ちますが。
(3)網をつくる
ちょうどいい大きさの網があれば、それを使うとカンタンです。
今回は無かったので、ちょっと手間ですが割り箸と糸で網をつくりました。
割り箸をカットして、枠をつくります。
大きさは、ダンボール縦・横よりすこし小さいくらい。
カットした割り箸を、ホチキスで四隅をとめて四角い枠を作ります。割り箸は柔らかいのでホチキスでパチンとすると、針が刺さり、固定できます。
※紐で縛ってもOK。接着剤でもよいかもしれません。
枠ができたら、糸を1.5cm間隔くらいで巻いて、網状にします。縦と横と糸をはることで網ができます。
※ちょっと手間です。網状のなにかを家の中から探せたらベスト!
網を置く足台を4個つくります。余ったダンボールで。
高さ3cmくらいになるようにダンボールを細長くカットし、三角に折って、ホチキスでとめます。4個の大きさがそろっていて、網が置ければOKです。
足と網は、このように中に入ります。
(4)蓄熱部をつくる
Ziplockに水を入れて、墨汁を1滴たらし、しっかり閉じます。
水の量は、平置きしたときに1cm厚さになる程度にしました。
これを、網の下に入れます。
※水量が多すぎると、内部が温まりにくくなるかもしれません。トライandエラーで、色々試せるのも自作ならでは。お試しください。冬は水無しにしてみたりしてもよいかも。
(5)ラップで蓋をする
ラップをマスキングテープで背面にとめます。
(マスキングテープがクラフト紙色で、見えにくくてすみません)
全面は、割り箸にラップを巻いて、マスキングテープでとめます。割り箸を持つことで、開け閉めします。
側面は、手でそっとラップをダンボールにそわせます。
蓋、完成。
※蓋は、透明な他のものなら他のものでもよいと思います。たとえば、クリアファイルとか、厚めのビニールとか。
(6)設置、試運転
晴れている日に、外に置いてみましょう!
向きは、なんとなく太陽の向きで。定期的に向きを変えてあげるとGOOD。
こちら、1.5時間経過したハーブの葉。パリッとまではいきませんが、かなり乾いています。葉物は比較的すぐドライになるので、ためしてみるのにおすすめです。
蓄熱ZIPLOCK水は、1.5時間でお風呂の熱いお湯くらいになっていました。
そして2.5時間後には・・・葉はパリパリ。ZIPLOCK水は、熱くて触れないほどになりました!
くらしの中に、太陽のめぐみを
太陽のめぐみをいただく感覚。
新しい食感。
きっと、おもしろくて、おいしいことと思います。
FaceBOOKグループでレシピを紹介しあう活動もはじめていますので、よかったらのぞいてみてくださいね。参加歓迎です。
https://www.facebook.com/groups/538020403559744/