1.1_本の紹介・読書の記録

『アイデアの作り方』ジェームズ W.ヤング

前職では、アイデアを出す活動というのが定期的にありました。
この活動が結構しんどいのです。

いつもアイデアが出なくて唸っていて出会った言葉が、「アイデアは既存の事項の組み合わせ」。
なーんだ、今あることを知らないから、組み合わせができないんだ、だったらしればいいや、、と安直に思ったものの、何を知れば良いのかわからない。
周囲を見ると、アイデアマンと言われている人たちは、中堅以上の方々です。経験と知識と、その他いろいろ混じってるつぼ状態にならないと良い案って出ないのかな、、うっすらそんなことを思っていました。そして、どうやらその通りのようです。

この本では、アイデアの出し方を、不思議な魔法の力ではなくて、公式なり技術なりとして開発してみるということが書かれています。しかも、短い!

私はこう結論した。つまり、アイデアの作成はフォード車の製造と同じように一定の明確な仮定であるということ、アイデアの製造過程も一つの流れ作業であること、その作成に当たって私たちの心理は、習得したり制御したりできる操作技術によって働くものであること、そして、なんであれ道具を効果的に使う場合と同じように、この技術を修練することがこれを有効に使いこなす秘訣であるということである。

全過程は以下 というのがとてもシンプル。
①資料あつめ
②心の中でこれらの資料に手を加える
③孵化段階。意識のそとで何かが組み合わさる
④アイデアの実際上の誕生
⑤現実の有用性に合致させるために最終的にアイデアを具体化し、展開させる段階

実際には、これを行うためには努力と時間が必要なので、アイデアを出す道はそれほど簡単ではないわけです。
気になったかたは、ぜひ読んでみてください。シンプルにまとまっています。そして、思った以上に短いのに、わかる。