化学物質は体に良くない。なんとなく聞いたことがないでしょうか。
体感したことはありますか?なぜか知っていますか?
恥ずかしながら、化学物質やプラスチックの危険性について、妊婦になってはじめて本気で考えました。
香料の入った洗剤で、吐き気がひどくなる。
排気ガスを吸うと気分が悪い。
本能的に「これは、よいものではない。」と、感じました。
今まで「ひとごと」だったのが「じぶんのこと」になりました。
使っているものは大丈夫なのだろうか?心配になり、「環境ホルモン」「プラスチックの害」について調べるようになりました。
この本は、そんな中で出会った素敵な1冊。私のプラスチック情報の参考書です。
いいなと思っている点は、その姿勢です。プラスチックに関する現状(恩恵と、害)、理想、できること(現実的なやりかた)と、複数の視点からプラスチックの問題を眺め、立ち向かっているのです。
この本の中では、プラスチックの是非を問い直すことはしない。本書の根底にあるのは、「プラスチックの汚染は止めなければならない」という明白な前提だ。なぜなら、それは海をふさぎ、大地を覆い、人類の健康にーすでに今、そしてこの先何世代にもわたってー影響を及ぼすものだから。インターネットを検索すれば、「使い捨てプラスチックのほうがリユースよりも環境にいい」などという偏った主張が目に入る。でも、私たちはそこに踏み込んで、出口のない議論に身を投じるつもりはない。私たちが選んだのは、「プラスチックの問題に立ち向かうこと」。この本はそのミッションに集中したい。
プラスチックをなくそう。あぶないから使わないようにしよう。そう声高に言い、否定するのは簡単です。
プラスチックの、何が危険なのか。
暮らしの中に、どれくらいあるのか。
どんな恩恵を受けているのか。それをなくすとはどういうことなのか。
じゃあどうやっていくのか、どんな暮らしをしていけばいいのか。
代替方法を提案し、実践して見せてくれるのです。
強制するでもない、否定するでもない、現状を見据えたうえで、新しい次の姿を探していこうとする姿勢。
とても素敵に思いました。
人々が使うプラスチックを本当に減らしたいと思ったら、プラスチックに変わるものをみんなに指し示すことができなければならないということ。
(中略)
本書は、プラスチック・フリー生活のガイドブックとして、生活のあらゆる場面でプラスチックを減らすための参考にしてほしい。でも、くれぐれも問題の根深さに圧倒されたり、できることの多さーあるいは「すべき」と感じることの多さーに途方にくれないでほしい。なぜなら、めざすゴールは罪悪感ではないから。だれもがそれぞれの生活でできることをするしかないし、ささやかなステップはいつか必ず大きな意義あるゴールにつながるはずだ。
私が住んでいる地域の図書館にも置いてありました。
ぜひ、手にとってみていただきたい1冊です。
そして、私の暮らしなりの、プラスチックとの向き合い方を考え、実践していきたいと思います。
世界は、ゼロとイチで出来ているかというと、途中があることが多いのではないでしょうか。どう考えて、何をするか。プラスチックは、急にはゼロにできない。なら、その途中をどう歩んでいくか。少しずつ私の道を歩いていきたいものです。
【おまけ紹介 愛用中のプラスチックフリー水筒】
保温機能はないのですが、ステンレスの本体と、ステンレスの蓋。蓋上面には、竹が使われています。シンプルなのに、使うたびになんだか嬉しくなるデザイン。刻印は塗装ではなくレーザーです。
浄水器の水が、この水筒に入れると美味しく感じるのは、気のせいなのでしょうか。
【おまけ紹介 愛用中のプラスチックフリーな浄水器】
プラスチックを内部に使わない浄水器(非電化工房のがらすびん浄水器)の記事はこちら